自分の畑を豊かにする

 最近、誰かが発信した情報を沢山もっていて、あたかも自分は何でも知っていると言わんばかりの人をみかけます。よく話をしてみると、彼らはそれらの情報に対する確かな根拠や検証、自分なりの見解を何も持ち合わせていないことに驚かされます。それだけの情報を持っているのに、これから進むべき方向性が見えずに困惑し、堂々巡りの言動(誰かからの受け売りの情報に基づいた)を繰り返している彼らをみていると、すごく虚しくなります。

 外にばかり目を転じて(外にある安易な情報や答え、安心感などを求めて)、自分自身の仕事や身近な人間関係などを通して、自分自身の内面を磨いていくチャンスを放棄しているから、そのような軽佻浮薄な言動をする人になりさがっているのです。

 自分自身の中に答えを見つける努力をしないで、外に答えを求め続けると、いつまでたっても自分の外にあるものに振り回されます。そのような人たちは、何か不都合なことが起きると、お決まりのように、自分たちは振り回された(自分は騙された)と思い込んでいて、自分たちがとった言動の結果に対して責任を取らずに、自分たちを憐れむようになります。そして、その後も同じパターンの言動を繰り返し、同じパターンの経験を積み重ねてゆきます。

 「どこかで立ち止まって、自分たちはどうしてこのようになってしまったのか」と考えるきっかけは沢山あるのですが・・・それに彼らはいつ気づくのでしょうか?

 そして、自分の内面に目を転じた後も、学ぶべきことは沢山あります。

 「怠惰」と「高慢」は最大の敵。自分の畑を豊かにするためには、「謙虚さ」と「感謝の気持ち」を持ち合わせながら、学び続ける必要があります。そして、自分の内面が豊かになれば、外面も当然豊かになります。


 

2022年04月27日 00:00