精液に存在し感染する病原体〜新発見〜

オベロン量子波動測定器で多くの方を測定させていただきました。この数年の間、男性に認められる顕著な測定結果の一つとして、「無精子症」が挙げられます。
 
不妊症に悩まされている方が多くおられますが、実は、その原因の約50%が男性側にあります。
 
今回は、不妊症の原因になりうる生殖器系に潜む病原体のことについて、最近分かってきた興味深い研究結果を一つシェアさせていただきます。

昨年12月にThe Lancet Microbe誌に大変興味深い論文が掲載されました

数百件の研究から得られたデータの分析により、急性感染後に人間の精液中に残存し、長期間生存し得る22種類のウイルスが特定され、そのうち9種類については性行為感染(STD)の証拠が示されました。

9種類のうちの7種類のウイルスを以下に提示してみます。

↓↓
◯エボラウイルス
◯E型肝炎ウイルス
◯マールブルグウイルス
◯ジカウイルス
◯アデノウイルス
◯デング熱ウイルス
◯サル痘ウイルス

E型肝炎ウイルスは、日本で馴染みがない肝炎ウイルスですが、生殖器の問題をかかえている男女をオベロン測定してみた結果、かなり高頻度でこのウイルスが検出されました。
 
また、蚊が媒介するウイルス感染症も、実はSTDで移る可能性があることに驚かされる方も多いと思います。

上記の以外の、HIVやヘルペスウイルスなどの慢性感染症を引き起こすウイルスが精液中に存在し、STDのリスクとなることは、一般的によく知られていました。

最近では、エボラやジカウイルスなどのウイルスが男性の生殖管に感染し、時には感染の急性期を過ぎても感染が拡大することが分かっています。

これらは、生殖機能の合併症(不妊症を含む)を引き起こす可能性のある新たな要因として、注目を集めています。

「男性の生殖管における潜伏感染の確立と精液中へのウイルス排出は、おそらく現在考えられているよりも一般的であると思われます」

とある科学者は述べています。

皆さまには既に馴染みがある、COVID-19の原因となるSARS-CoV-2ウイルスに関して、大変気になるところです。
実は、精巣や前立腺などの男性生殖組織では、すでにSARS-CoV-2は発見されています。

現在のところ、性的接触による感染は確認されていないようですが、、油断が出来ないように思います。

この研究では、精液中にウイルスがどのくらいの期間存在し続けるかについて、個人の要因(免疫機能)とウイルスの種類が影響していることがわかっています。つまり、免疫機能が低下した男性は、ウイルスが長く残存する傾向があります。

最後に、大変驚愕する事実もウイルス学者たちは発見しています。

2024年12月、精液中に複製能力のあるオロプーシェウイルスが存在することが報告され、性行為による感染の潜在的なリスクを示唆されました。この感染症は胎児の発育障害と関連しており、2024年に中南米で爆発的な流行を引き起こしました。

この研究結果から、皆さまも既にお気づきのように、今後どうやって危険なウイルスから自分たちの身を守るかを各個人のレベルで、真剣に考えなければいけません。

正しい知識に基づく予防対策を、しっかり講じるようにしましょう。
 
2025年01月08日 08:59