小学校高学年

 日本に来てからは、青天の霹靂のごとく、生活が何もかも一変しました!日本語をまず、勉強しなくてはいけなくなり、半年間ほど日本語学級(小学校の校長先生のご配慮により、非常勤の日本語教師を学校に配置してくれたおかげで、数学の授業以外は、同級生のクラスメートが授業を受けている間、私だけその学級)に通い、日本語を習いました。

 小学校6年生になると、普通学級で勉強をさせられました(私の個人的希望もあって、そのようになったような気がします(^^;)。理数系は得意でしたが、国語の授業などは微妙なニュアンスはつかめず、いつもわかったようなわからないような感じで授業を受けていたのを覚えています。歴史もそれまでの蓄積がありませんでしたので、よくわかりませんでした(^^;)

 成人して後、母がとってあった新聞を偶然見つけ、何気なく見ていたら、日本に帰国して半年ほどたった頃の私の作文が載っているではありませんか・・・作文を書いたことすら覚えていなくて・・・ましてや内容も・・・読んでみると、これを本当に小学生の私が書いたの(?)みたいな硬い文章で、自分の考えや将来の夢などを書いていました・・・我ながら、大人びた子供だなぁと妙に感心してしまいました。

 日本に来てからは、天真爛漫な部分が影を潜め、どこか冷めたような目で、周りや社会を眺めるようになりました。本音と建て前の使い分けができなくて・・今でも苦手ですが(^^; 当時の小学生の私には、なんでそんなものが必要かがわからなくて・・・子供も大人も妙にずるく、不誠実な人たちに思えてなりませんでした!

 いじめがあったり、仲間はずれがあったり、先生の気分次第で八つ当たりされたり・・・小学生なのに、複雑な社会だなと思いました・・・ 
2018年02月01日 02:00