10年来の腹痛が漢方であっさり改善🤪

  先日、梅田にあるクリニックで漢方診察をしてきましたが、患者さんから嬉しいご報告があって、漢方をやってきてよかったなぁと…しみじみ思いました😊

 漢方診療は西洋医学に比べて、診察に大変時間がかかります。漢方独特な問診や診察に加え、受診される患者さんの病態が複雑な方が多いからです。大抵の方は、他所で治療を受けたがよくならないから、おみえになられますが、元の病態に加え、色んな治療が加えられた挙げ句に、作り上げられたややこしい病態を持っています😅

 今回はある40代女性の方が、10年前から続く腹痛を診て欲しいとのことで受診されました。今まで、消化器内科や婦人科などを受診し、必要な検査を一通り受けてきましたが、原因が分からず。結局痛み止めを処方され、対症療法で様子をみていたとのことです。受診前には、痛み止めも効きが悪くなり、鎮痛剤の増量でもどうにもならない状態でした。

 初診の時には、きつい目つきと固い表情で、腹痛発症後10年間の病気の変遷、検査、治療などを滔々と話されました。通りいっぺんの問診では、病気の本質を捉えるのも大変でした。

 しかし、この患者さんの場合は、10年前の腹痛発症時のきっかけとそれまでの食習慣が「腹痛」の病態を作り上げていると感じられました。それに対応する漢方薬を一種類、精神的ストレス(腹診所見より判断)対する漢方薬を一種類の二種類の漢方だけを処方しました。

 1ヶ月後の再診の時には、別人がニコニコしながら診察室に入って来られたように感じられ、私の方がびっくりしてしまいました😅漢方薬を飲んだ経過を尋ねると、最初の2週間は大きな変化はなかったが、その後急速に腹痛が減り、鎮痛剤を殆ど飲まなくても良くなりましたと教えてくれました。

 「先生、あの10年間の腹痛はなんだったんですか??」としきりに首をかしげています😅「漢方を飲み初めて、最初の2週間はあまり変化がなかったが、先生の説明を信じて飲み続けたら、2週間を過ぎた辺りから急に腹痛がよくなり、もううそのようです。本当にびっくりしています」「先生、本当にありがとうございます😊」と…


 そして続けて、「手のひらの水泡も良くなりました。掌蹠膿疱症と診断されて、ずっと皮膚科で治療していたが良くならなくて…これも何だったんですか?」と教えてくれました😅

 今までも劇的に漢方が効いた患者さんが何人かおられましたが、今回の方も嬉しいご報告をして下さいました。

 他にも、「蕁麻疹」「原因不明な転倒と低Na血症を繰り返す方」「更年期のホットフラッシュ(特に顔面から汗が吹き出る症状)」「肝斑」「肩こり」「アレルギー性鼻炎」「膝関節痛(水が溜まって曲げられない)」「頭痛」「月経痛」「高血圧」「メニエール?」「突発的難聴(ステロイド治療後も耳が塞がった感じがとれない)」…で受診され、短期間(最短は1日で良くなられている方がおられ、こちらの方が漢方薬の効果にビックリさせられることが多々あります)の漢方治療で良くなられています。

 医師として対称療法ではなくて、患者さんの困っている症状や病態がよくなられる手助けをさせていただけるのは、本当に嬉しいことです☺️ 
2019年10月02日 07:22